デニム用の糸は一般的な生地用の糸と比べて特殊性があり、原糸に求められる条件も異なります。主に次のような症状が現れます。
経糸の工程は長く、曲げたり伸ばしたりを繰り返すことが多いため、
織っている間、機械にかかる張力は比較的高くなります。
したがって、たて糸には、糸の破断強度と伸びに関してより高い要件が求められます。
2. 原綿の成熟度、均一な染色性、浸透性が優れています。
インディゴ染料は染色性が悪く、摩擦堅牢度も劣ります。
成熟度の低い綿花から紡いだ綿糸は染色ムラが生じやすく、
色花、色斑、白星などの不良の原因となります。
そのため、綿糸には硬い毛羽立ちや綿花、ネップなどの混入を極力少なくする必要があります。
糸の毛羽立ち量は下流製品の品質に直接影響しますので、
毛深いサイジングや整経加工では糸離れが難しくなり、糸切れが多くなります。
同時に染料液も濁って濃くなり、さらにはパイプの詰まりの原因にもなります。
一般的なデニムの場合、糸ムラやスラブなどの糸欠陥が少ないことが求められますが、そうでないと生地表面の外観や色合いに影響を与え、生産時の端切れ率が高くなります。
生地表面の結び目を減らすためには、単糸下糸の巻き取り能力をできるだけ大きくする必要があります。
シャトルレス織機で織るとそれがより顕著になります。
6. 糸の繊度は正しく、重量の偏りや重量のばらつきが少ない
そうしないと、標準平方メートルあたりの重量の管理に直接影響します。
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